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蓬来軒 お店に突撃!単独インタビュー

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お店に突撃インタビューコーナー、第二回は創業55年の老舗「蓬来軒」です。

蓬来軒

【 Q 】
蓬来軒さんは相当古くからあるお店と聞いていますが、お店の歴史について教えて頂いても良いでしょうか?

【 A 】
当店は昭和31年(1956年)に私の祖父にあたる初代が、イタリア軒の裏で屋台を始めたのがきっかけです。
初代は、元々ラーメン屋だった訳ではなく、運転手など様々な仕事をしていたと聞いています。
ところがある時、今でもお世話になっている日の出製麺さんより、屋台を譲り受けラーメン屋を開業することになりました。
ですので、当店の元々の味のベースは日の出製麺さん仕込ということになります。
(日の出製麺さんは元々ラーメン屋台をやっていたらしいです)

この当時は屋台が盛んで三吉屋さん、とんかつ太郎さんなども屋台営業をされていました。
また、当時近所にあった老舗料亭「行形亭(いきなりや)」さんの板前さん達が食べにきてくれて、彼等からもアドバイスを貰うなどして徐々に改良されていったようです。

ところが昭和39年、新潟国体開催の年のことです。
堀も埋め立てられ、国体運営の為、屋台として営業していく事が出来なくなり、現在の様な形で店舗営業を開始する事となりました。
当初はラーメン、チャーシューメン、ワンタンメンなどのメニューが中心でしたが、山形の酒田で修行した2代目が様々な中華系メニューを取り入れて戻り、今の営業スタイルを徐々に確立していきました。

【3代目店主(左)とお母様(右)】

店主とお母様

【 Q 】
ご主人は3代目という事らしいですが、最初からラーメン屋を志していたのでしょうか?

【 A 】
いいえ、以前は普通に会社勤めをしていましたが、2003年に父(2代目)が亡くなった際、常連さんや身内から「お店を継いで蓬来軒の味を残して欲しい」という要望が多く寄せられ、三代目としてお店を継ぐ事を決心しました。


【 Q 】
では、ラーメン作りに関しては一から勉強したのでしょうか?

【 A 】
はい。
正直それまで料理経験といえば、学生時代の自炊位しか経験がありませんでしたし、ラーメンの食べ歩きなどもしていませんでした。
自分にとってラーメンとは、自分の家で日常的に食べるものだった、という感覚でしたので。

ですので、最初のうちはとても大変でした。やりながら一つずつ覚えていくという感じです。
常連さん達に食べて貰い、先代の味の記憶と比べてもらいながら、色々ご指摘頂いた事で、少しずつ成長していく事が出来たと思っています。

看板メニューは各種タンメンです。

【きくらげたんめん】

きくらげたんめん

【 Q 】
ラーメンの作り方について教えて下さい。

【 A 】
当店のスープは、豚骨、鶏ガラをベースに白菜、玉ネギ、ニンジン、生姜、ニンニク、しいたけなど多くの野菜を煮込みます。また、貝類、うるめいわしの煮干、焼きあごなどの魚介類、アク抜きにネギ、卵の殻などを使用しています。

麺は、長年お世話になっている日の出製麺さんから仕入れています。
自家製麺には色々な良さがあるのでしょうが、義理を欠く様な真似は絶対に出来ません。

蓬来軒では2つの寸胴鍋を使い、昼と夜の営業で変わらぬ味を提供しています。 【2つの寸胴鍋】

2つの寸胴鍋

【動物系の旨味のメインとなる豚骨、鶏ガラ】

豚骨、鶏ガラ

水からじっくりと煮出します。

煮出し始め

チャーシュー用の肉をスープで煮込み、スープに肉の旨味を与えます。

スープで煮込むチャーシュー肉

この他にも、様々な食材をバランス良く配合する事で、深みのある味わいのスープを作っています。

蓬来軒には、タンメンに並ぶ看板メニューがもう一つあります。

看板メニューの一品を作る店主

調理をする店主

【人気のチャーハン】

チャーハン

パラパラ食感と絶妙な味付けが光る逸品です。
ぜひ一度お試し下さい!

【 Q 】
最後にお客様へ向けたメッセージをお願いします。

【 A 】
当店は地域密着型のお店で、何十年も通ってきてくれてるお客様に育てて頂きました。
50年前の味を守りながら、少しずつ改良していくことで、より一層お客様に満足して頂ける様に頑張っていきたいと思います。

蓬来軒の当サイト紹介ページ

(掲載日付 2011年4月23日)